ティーツリーオイルの抗菌成分

ティーツリーオイルの抗菌主成分「テルピネン4オール」

bunshi1ティーツリーオイルには高い抗菌効果があることが知られていますが、その源泉となっているのが「テルピネン4オール」と呼ばれる成分です。ティーツリーオイルの国際的な規格を定めたISO4730ではオイルに占めるテルピネン4オールの割合は30~48%の間でなければいけないと定められています。

元々、ティーツリーには様々なケモタイプ(樹木の特性)があります。その中から人間にとって有用な抗菌成分「テルピネン4オール」を多く含むケモタイプの樹木が選別され、栽培されるようになりました。そしてこのケモタイプの樹木を基準にISOの規格が制定されたのです。
その結果、現在ではオーストラリアで栽培されているティーツリーの木から抽出されるティーツリーオイルはISOの規格を全く問題なく満たせるようになっています。

また、近年にはティーツリーオイルを特殊な条件下で二次蒸留することにより抗菌成分をより高めた「ティーツリーオイル・エクストラクト」も開発されました。

テルピネン4オールに由来するティーツリーの高い抗菌効果については世界的にも広く知られており、オーストラリアだけでなく、欧米や日本を含む世界各国の研究者が現在も研究を進めています。
また、オーストラリアでは民間療法として様々な方法でティーツリーオイルが利用されています。

ティーツリーオイルの抗菌効果に関する研究・活用事例

ティーツリーオイルの抗菌効果に関する研究に関する情報や、オーストラリアでのティーツリーオイルの活用事例についてブログ記事でご紹介します。

  1. カビで実験 ティーツリーの抗菌効果
    パンに生えたカビを使ってティーツリーオイルが真菌(カビ)の増殖をどれほどまでに抑制できるかを実験しました。
  2. カンジダ菌によるティーツリーの抗真菌効果の検証
    2006年にヨーロッパの研究者によって発表された研究論文。この研究・実験ではカンジダ菌に対するティーツリーオイルの抗菌効果を他の抗真菌薬と比較する形で検証しています。
  3. インフルエンザ予防とティーツリーオイル
    2007年3月にドイツのミュンヘンで開催された国際会議で発表された研究結果。テルピネン4オールを中心に組成されるティーツリーオイルがインフルエンザウイルス(H1N1型)に対してどのように作用するのかを実験によって検証するというものでした。
  4. ティーツリーで爪水虫対策
    ティーツリーオイルを活用して爪水虫対策を行った時の体験談。ビフォア・アフターの画像でご紹介します。
  5. イボ取りとティーツリーオイル
    医師に「細菌性のイボ」と診断されたイボに対してティーツリーオイルで退治に挑戦。しかしイボ対策に効果的な精油はティーツリーではなく、他にありました。
  6. 風邪予防・うがいに使うためのティーツリーの選び方
    うがいに適したティーツリーオイルの選び方
  7. ダニ駆除とティーツリーオイル
    ティーツリーオイルを活用したダニ駆除はオーストラリアでは比較的よく知られた方法です。
  8. ティーツリーマウスウォッシュの作り方
    日本の医療大学でも研究されているティーツリーオイルを活用したマウスウォッシュを自宅で簡単に作る方法。
  9. 放射線とティーツリーオイル
    放射線焼けに対してティーツリーオイルが活用された事例。

酸化による香りの劣化と抗菌成分の関係

ティーツリーオイルを長期に保管しますと香りの著しい劣化が生じることがあります。特に開封後1年以上経過し、ボトル内部に酸化を促すだけの十分な酸素があれば、酸化によりティーツリーの香りが著しく毀損されてしまいます。
一方で抗菌成分「テルピネン4オール」はその成分が非常に安定しているため酸化することがありません。すなわち、酸化が進んで香りが著しく劣化したティーツリーオイルにおいても、抗菌成分は劣化することなく、そのままの状態で含有されているということ。
オーストラリアの一般家庭では救急箱に開封後5年以上経過したティーツリーオイルが入っていて、これがそのまま使われていることも実は珍しくないのですが、これは経験的に酸化が進んだオイルでも十分な抗菌成分が含有されていることが認知されているからといえるでしょう。